「 ホテル 」 そして旅の思い出
はじめてアジアを廻ったのは20代。
成田空港のJTBのカウンターで、ボーディングチケットを受け取り
香港で一度降りて、バンコクの旧国際空港へ飛びました。
現地のガイドさんの出迎えを受け、2組の同行の方達と
冷房の効いた車に乗り、ホテルに向かいました。
行き先は「The Oriental Bangkok」
もちろんまだマンダリンの名前が付く前で、まだ見ぬそのホテルへの
期待感で、ドキドキしていたのを覚えています。
設立は1887年、1974年にマンダリンオリエンタルホテルグループに買収されましたが、名称をマンダリンオリエンタルバンコクに変更したのは2008年9月。
私にとっては今も、アジアのホテルの王道を行っている「ホテル」です。
若い頃、一流と呼ばれるホテルに泊まって勉強したことがあります。
● 世の中にはクラスというものが存在すること。
● エレガンスとは人格。お金持ちであってもその言動で著しく品位を落とす事がある。
● ある程度の語学力が必要。より楽しむ為に、トラブル遭遇の時の為に。
その時の写真は残っていなくて記憶も曖昧ですが、とにかくものすごく楽しくて幸せだった思い出があります。このツアー、添乗員さんではなく現地でガイドさんが付くのですが、皆さん日本語ペラペラで優秀な方達でした。飛行機も成田、香港間以外はビジネスクラスにアップグレードしていただけました。
一緒に行動を共にした方とも打ち解け、最後の香港では家族旅行のような盛り上がりとなりました。
ホテルについては沢山の情報が出ているので、説明は省きます。
「The Oriental」の「ザ バンブーバー」違う世界が待っていました。
この後、私の海外への旅はほとんどAir,Hotelの手配のみの個人旅行になるわけですが、添乗員、ガイドさんが付くツアー、それはそれで安心安全な快適な旅であると思います。
海外の空港で「あなたの席はありませんよ」などと言われる事はありません。これはホテルも同じこと。着いた早々、ホテルマンと確認、交渉したりする汗かき問答。早くお部屋で休みたいよ〜と思った事は1度や2度ではありません。個人の旅行は苦楽を伴う、人生のような旅なのであります。
とはいえ…やっぱりホテル選びは楽しい。そんな大変なこと、有り得ない!というようなホテルを選ばなくてはなりません。ツアーも中身はお値段に比例致します。
クリスマスパーティーの抽選会で頂いた、宿泊券で行って来ました。
プーケットへは香港から直行で行きました。空港ではガイドさんでなく、ホテルのスタッフの方がお迎えに来てくれました。乗り心地の良い車、ミネラルウオーター、タイの音楽、窓から見えるアジアの風景、着いたホテルに癒されまくり…
上の写真は宿泊者用のプールと、夕刻のレストラン棟の佇まい。こういった夕闇迫る南国の空気が雰囲気盛り上げます。下の写真はお部屋のプライベートプール。夜のプールもいいですね。
チェクインをしてしばらくしたら、強いスコールがありました。好きです、スコール。
ブラインドをあげてお湯に浸かりました。ジャスミンの香りに酔いながら。
とても素敵なホテルでした。 感謝です。
最後にバンコクへ行ったのは、国王がお亡くなりになった年でした。タイ国民の方は皆、黒いリボンの喪章を胸につけていました。バンコクはもう、私がオリエンタルホテルを訪れた時とは違い、高層ビルが立ち並ぶ大きな発展した街になっています。
その時は違うホテルに泊まり、ボートからオリエンタルホテルを眺めただけでしたけど、感慨深いものがありました。今バンコクには、素晴らしいホテルが山のように溢れています。ほほえみの国、再び訪れたいと思います。